鱧も、最近は偽物がたくさん出回っています。 是非、本物を召し上がって頂きたい。 本物は、美味しいんです。美味しいから有名なんです。 もし、皆さんが美味しくない鱧を食べたのだとしたらそれは偽物です。 うまけりゃいい屋では、生で鱧をお出しします。 良く見かけるのは、白くゆでて赤い梅肉をつけたぼたん鱧でしょうか。 考えてみてください、茹でたら・・・うまみ抜けちゃいますから。 もちろん高い技術力のある板前さんが作れば、美味しいんですけどね。 鱧は、相模湾でも取れます。東京湾にもいます。 別に関西の専売特許じゃないんです。技術の問題です。 是非、美味しい鱧を召し上がってください。 |
国産の生のジュンサイが入荷し始めています。 綺麗な池で、手作業で一つずつ摘んで貰ったじゅんさいです。 じゅんさいは、下を向きながら取る時に灰汁で顔が腫れあがるらしいです。 それくらい大変な作業なんですね。本当に頭が下がります。 国産のジュンサイは、 海外産の瓶詰になった物とは、香りが違います。 ぬめりが違います。しゃきしゃき感が違います。 青臭い香り、まさに季節今が旬。 鱧じゅんさい・・・・なんて素晴らしい出会い物の料理でしょうか。 皆さんは、色で見分けるのがポイントかと思います。 国産は、淡い綺麗な緑色です。 くすんだ青紫色をしていません。 そして、お茶と同じ一芯双葉が良い物の条件です。 葉は小さめが価値があります。 |
うまけりゃいい屋では、なかなかネタに蛸が並ばない。 いつも皆さんに言われてしまいます。 12年の時を経て、その理由をお話ししましょう(それほどもったいぶる物でもない) 僕が、蛸好きなんです。 子供の頃なんて、いつまでも噛んでいるくらい蛸が好きだったんです。 高校生の頃だったか、友達と海に潜って居る時の事、 たまたま、蛸が僕の体に吸いついて陸に上がっても離れなくて、 たまたま、自分から焚火の中にその蛸が身を投じて、 たまたま、ちょうど良い具合に焼けた時の美味しさ。 磯の香り、蛸の甘味、程よい塩加減。美味しくてめまいがしました。 20年ほど前修業した店で、自分が初めて蛸を炊かせて貰った時、 店の親父に言われるがまま作った物でしたが、旨い事旨い事。。。。 そんな理由で、蛸には更にうるさいんです。 良い蛸を吟味して更に茶ぶりという技法で、 最高に美味しく出来た物しかうまけりゃいい屋ではお出ししないのです。 本当に国産の出来の良い蛸が少なくなりました。 蛸は、どこへ行っちゃたんでしょうか。。。。 25年前の海の中には、あんなにたくさん居たのに(あくまで見てただけです)。 長くなりましたが、そんな思い入れひとしおのネタ、 うまけりゃいい屋の蛸・・・・是非お召し上がりください。 なかなかネタケースに並ばない物ですが、こればかりは出会い物です。 美味しい物は出会いもの、タイミングだと思っています。 ちなみに、皆さんが思い描く蛸って吸盤白くないですか? どうして白く成るかはお話ししませんが、 それ・・・・外国産ですから。 国産を自分で炊くと、吸盤は白く成りません。 |
奔り(はしり)、盛り(さかり)、名残り(なごり) それぞれの粋、それぞれの風味を堪能してください。
お料理から季節を知る、日本ならではの贅沢を感じていただければ幸いです。
6月になりました。
今回は、関東圏ではあまり見かけない鱧(はも)、それから、うまけりゃいい屋ではちょっと珍しい蛸(たこ)
そして、これからが奔り、国産天然ならではの清々しいじゅんさいをご紹介します。